球場の売り子

過酷な実力勝負の世界である球場の売り子

野球場に観戦に行くと必ず見かけるのが売り子さんです。
球場の売り子は背中に大きな樽を背負い、注文をするとその場で生ビールを注いでくれるという独特の方法で販売をしています。

生ビールの他にも缶ビールやおつまみなどを販売している売り子さんもおり、それぞれどういったスタイルで仕事をするかはかなり球場内でも違いが見られます。

球場の売り子さんは力仕事でありながら女性がほとんどとなっていますが、これは単純な時給によるアルバイトスタッフではなく、売上がそのまま本人への歩合給になるという特殊な仕事であることが関係しています。

ここ最近ではカープ女子のような女性野球ファンも少しずつ増えてはきているものの、やはりプロ野球というのは男性観戦者が多いので若くてキレイな女性の方が売上を上げやすいようです。

しかし若くて美人でさえあればただ歩いていれば勝手に売上が上がる仕事というほど単純なものではなく、実際に働くスタッフの多くが自分流の営業術を駆使しています。

そのため優秀な販売員になると時給換算で8000円近くを上げることができるなど、実力次第で相当稼ぐことができます。
もちろん営業が上手くいかないときにはほぼ固定給のみの支払いになってしまうので、普通のコンビニやファミレスのバイト以下の数字になってしまいます。

ビジネスマンも注目している独自の営業方法とは

かなり売上を上げることができている球場の売り子さんは、名物売り子として芸能活動に進出していたりします。
現在タレントとして活躍しているおのののかさんも以前は球場内でビール販売をしていたことがあるといい、当時は同業の中でも破格の売上成績であったそうです。

実はこの球場内でのビール販売の営業方法は一般のビジネスマンにとっても大いに勉強になる部分があり、中には優秀なビール売り子さんたちへのインタビューからビジネス書を書いたような人もいるくらいです。

ちなみに普通の売り子さんの場合、1日仕事をして売れるビールの数は50~80杯くらいですがこのくらいで日当は9000円くらいです。

トップ売り子さんになると1日で売れるビールは400杯ほどになるといい、ここまでいくと日当は2~3万円とかなりの額になります。

同じ時間の仕事でも2~3倍も日当が異なるとなるとやはり働く側にとってもモチベーションにつながってくるので、ただのアルバイトでは物足りないと思う人にとってはおすすめです。

なおこのビール販売はスタッフ同士でお客さんの奪い合いをするということはなく、あらかじめ決められたエリア内で仕事をしていきます。

野球の試合は会社が終わるナイターがほとんどなので、会社員として勤務をしている女性にとっては社会勉強にもなるお得な仕事といえます。